階段ノ上ノ食堂の『今後』と『想い』※長文です

最近、『階段ノ上ノ食堂』に来ていただいた方はご存知だと思いますが、
隣にあった登山具の『山幸』さんが取り壊しとなりました。(『山幸』さんは武蔵境に移転ですよ)
『階段ノ上ノ食堂』のある区画もだいぶ歯抜けになってきました。
『階段ノ上ノ食堂』は大丈夫なのか？？
なんて声もチラホラあるとか？ないとか？

率直に申しますと、
『階段ノ上ノ食堂』もなくなります。

ですが、近い将来ではありますが、『いつ』というのは、はっきり申せません。
知ってる方もいるかと思いますが、吉祥寺南口は再開発の計画があり、『階段ノ上ノ食堂』のある区画もがっつりその範囲内です。
なので、近隣の店舗、建物は移転・閉店・取り壊しなどが起きています。ですが、まだはっきりとした期日が決まっていませんので、『階段ノ上ノ食堂』としては、その期日が決まるまでは営業となると思います。武蔵野市の許可が出次第、期日が決まると思います。正直、それがいつ許可が出るかはわかりません。
明日かも知れませんし、10年先かも知れません。
その後の『階段ノ上ノ食堂』はどうなるのか？
わかりません。

飲食店て、『どこにあるか』というのは、結構重要でして、
『辺鄙なところにあっても、良い店にはお客はつく』ということは言われますが、それって実はかなり特異なケースでありますし、それはそれで適したスタイルがあり、『ハマった』場合であると思うんです。それはcase by case であるので、一概にはどうこう言えませんけど。
場所によっては、食堂スタイルではないかもしれませんし、同じスタイルでいくかもしれません。はたまた、たまにやるコースのようなスタイルかもしれません。
ま、どのようなスタイルになるにせよ、ボク自身がまだまだステップアップしなくてなりません。
ただ、10年先も今のようなスタイルは少し体力的に『しんどい』かもしれませんねー。
ですけど、今のスタイルはボク個人の修行の場としては、かなり『もってこい』であると言えます。

ボクの独断と偏見により使う食材を選ばせていただいております。
いろいろ出逢いがあり、知ること、お付き合いすることのできた食材。ボクが知る限りで、かなりの高品質で、あると思います。
例えば、食材ピラミッドがあるとするならば、かなりてっぺんの上位数％に位置する物を沢山扱わせていただいている、と思っています。
いろいろな条件が重なり今の場所『階段ノ上ノ食堂』では、定食としては高い部類に入ると思いますが、高品質の食材にしては比較的手の出しやすい価格で提供できていると思います。
正直、今使っている食材のことをもっともっと大きく知らせたい気持ちもありますが、なんだかそうしたくない気持ちもあります。
食材って、食べてナンボ、なところがありますし、言葉で表現すると思い込みで味が正当に評価されないことも多々あります。本当に美味しい食材はこちらが説明しなくても、お客様の方から『美味しい』と言っていただいたり、質問をされます。
なので、素晴らしい食材を使いながら、『階段ノ上ノ食堂』が評価されないのであれば、それはただただボクの実力不足。と歯ぎしりしながらも、真摯に受け止めております。
今は人手があまり無いので、お客様とお話する機会もあまりありませんが、どのように食べているか、というのは、常に気にしています。
『美味しい』『満足している』というのは、その表情でかなり判断できます。そして、リピートしていただけてるか、ということで、目に見える結果として表れます。『よしっ👍』という時もありますし『がっくし』ということもあります。どちらにしても『糧』になります。
料理は、『世間的に評価されるため』とか『有名になるため』とか『◯◯ログで何点』とかのためにするものではありません。けど、ボクのこれまでの(ちっぽけな)歴史には、『見返してやる』という気持ちで頑張ってきた部分もあります。
『うまくいっている方だよ』と言われることも少なくないですが、全然思い通りに来てません。２度目を来ていただいていないお客さん、来なくなってしまったお客さん、もいます。正直、悔しいです。
そして、まだ来たことないお客さんにも、
『なんでもっと早く(また)来なかっただろう』
と思われるよう、これからもより良くなるよう日々、変化していければ良いと思います。

そして、
いつまで『階段ノ上ノ食堂』が続くかわかりませんが、出来る限りの『美味しい』を、出来る限りの『お手頃』でお届け出きるよう尽力いたします。
もう少し、よろしくお願い致します。
お客様の中には、お店の方針や対応に納得いかない方もいらっしゃると思います。わたくし達の至らない部分もあるかと思いますが、『より多くの方に』、『同じように楽しんでいただく』為にやもえずなこともございます。ご理解いただけると幸いです。

そして、各地の生産者さんや業者さん。未熟なワタクシですが、これからも宜しくお願い致します。